乳がん(トリプルネガティブ)治療後に気づいた「肝斑・しみ」との向き合い方
- SATSUKI DESIGN OFFICE

- 9月28日
- 読了時間: 4分
2021年5月から始まった私の乳がん(トリプルネガティブ)の治療は、様々な副作用もあり2024年1月までかかりました。その後は経過観察で3ヶ月に1度の検査、今は6ヶ月に一度の再発検査を行うという状況です。
乳がん(トリプルネガティブ)
このトリプルネガティブというタイプの乳がんは、ホルモン療法が効かないため、抗がん剤治療が中心です。副作用として髪や爪の変化、そして肌の色素トラブル(肝斑・しみ)が私の場合は起こりました。
その理由は、
ホルモンバランスが大きく変わる
抗がん剤で肌が敏感になり、紫外線の影響を受けやすい
精神的なストレスが重なり、肝斑やしみが悪化する
治療を終えてもなかなか消えてくれず、加齢も伴っているので何ともしがたい状態です。。。
私が実際に試したケア方法
同じ悩みを抱えている方向けに、私がやってみて良かったことをシェアします。
1. 紫外線対策を徹底
外に出るときは年中、365日にち必ず日焼け止めを塗っています。これは闘病前からの習慣です。
プラス、帽子やスカーフでカバーしています。
2. 摩擦レスのスキンケア
治療後の肌はとても薄くデリケートでしたし、元々肌が弱いので洗顔は泡タイプ(エトボス)を使用しています。また、化粧落としはジェルタイプで落としています。
3. 心と体を休める
不思議なことに、ストレスが強いときほど肝斑が濃く見える気がするので、闘病明けは、ピラティスに1年ほど通っていました。そして、過度に自分を追い詰めるような仕事はせず、深呼吸や軽いストレッチをして、1日を過ごすようにしています。また、気分が優れない時や心を落ち着かせたい時はアートをしています。そして何よりも大事なのが、睡眠を優先する!これが一番重要な気がしています。
見た目の悩みと心の回復
私たち闘病者の肝斑やしみは「ただの美容の悩み」とは違うと私は感じています。乳がんの治療を経て、ようやく社会や日常に戻ろうとしたときに、顔に現れる色素トラブルが「まだ病気とつながっているような気持ち」を呼び起こしてしまうからです。そんなとき、私はスカーフやメイクで「隠す」より「楽しむ」工夫をしてみようと思いました。お気に入りの色をまとうと、「私らしさ」を取り戻せる感覚があります。
スカーフで楽しむ3つのアレンジと色の選び方
最後に。スカーフについてファッションと色の観点からお話ししたいと思います。色や巻き方を工夫するだけで、気持ちがぐっと変わるので、1枚あるととても便利だと思います。
1. 首元アレンジで顔色を明るくする
明るめのピンクやオレンジ:血色をよく見せて、くすみを和らげてくれる
ブルーやラベンダー:透明感を出して清潔感アップ

2. ヘアターバン風アレンジ(いつも私がしている)
柄物でカラフルに:視線を頭に集めて、肝斑やしみから自然と目線をそらせる
ネイビーや深いグリーン:落ち着いた印象で、大人っぽさを演出

3. バッグや手首にアクセント
ビビッドカラー(赤・イエロー):ファッションの差し色に。視線が小物に集まる
パステルカラー:柔らかく優しい雰囲気を演出

スカーフを身に着けているときのファッションのコツ
トップスはシンプルに、スカーフで遊ぶ → 無地の白シャツや黒ニットに、柄スカーフを合わせると映える
顔色に合わせて色を選ぶ → 肌が青白く見えるときはピンク系、赤みが気になるときはブルー系がおすすめ
季節感を取り入れる → 春はパステル、夏はビビッド、秋はブラウン系、冬はシックなモノトーン+差し色

※このページで使用している写真は全て生成AIです。
治療によって増えてしまった肝斑やしみは、正直、夜寝る前に鏡を見ると気になります。けれど、朝起きて出かける際に、スカーフをひとつ纏うだけで、顔まわりがぱっと華やぎ、不思議とシミが目立たなくなるのです。そして「今日の私を楽しもう」という気持ちが自然と生まれます。鏡の前で暗い気持ちになるのではなく、色や柄を選ぶ時間が小さな喜びに変わる。スカーフは私にとって、肌を隠すための道具ではなく、自分を明るくしてくれる大切な味方になりました。同じように悩んでいる方にも、ぜひお気に入りの一枚を見つけて、自分らしく纏ってみてほしいなと思っています。

