10月になりました。
起業して半年。もう、半年も経っちゃった!どうしよう。
方向性を定めたり、「私」がやるべきことは何かを思い悩んだり、前へ進んでいるものの、何だか漠然と不安を感じたり、色んな痛み、「生きている」感覚を味わいながらの半年でした。
自分自身とは、何か、「理解する」よい時間でした。
さて、そもそも理解するとは、何か。
今回は、私の強みの中の②理解することについて、お話ししたいと思います。
「理解する」とは、なかなか難しいものです。
表面上の言葉や文章を理解するということが、私の言う「理解する」ではありません。
人の話を鵜呑みにすると痛い目にあいますよね・・。
わかっていないのにわかったふりをして話す人もいれば、複雑に絡み合った私利私欲が渦巻く中で、自分の優位性を重要とし、偽りを含めながら話す人もいます。
裏になんらかのややこしい策略がある場合もあり、人を「理解する」というのはすごく難しい。
大人になって思うことは、人というのは困難極まりないなぁ〜、です(笑)
一体なぜ、そんな言葉を今、発したのか。
どうして、このような文章、単語を選んだのか。
ひとつひとつに背景があり、その本質を捉え「理解」しないといけません。
さらに、複雑なのが、私と同じタイミングで同じ表現を聞いても、他者は私と同じ内容で理解していない可能性があります。
あきらかに齟齬が発生しているのに、誰もその違和感に触れずに会議が終わる・・ってやつです。
では、「理解する」ために、どうしたらいいのか。
人は、新しい情報と自分の知っている情報を結びつけて理解していきます。
新しい情報を得るために必要なのは、素直な心。
たとえば、こどもたちの「なんで、なんで」攻撃。
こどもたちといっても、3歳〜6歳くらいのこどものことですが、彼らは、毎日、「なんで?」と聞きます。すべての事柄に、「なんで?」と。
こどもたちは、すべての事柄において、常識や当たり前ということをまだ知りません。
素直な心で、身近にいる大人、信頼している大人に何度も質問をし、その回答を吸収していきます。
こどもたちの「なんで?」は、実に、するどく、本質を聞きたがりますね。
大人になった私たちもこどものような素直な気持ちで、「なぜ?」「どうして?」と物事捉えることができれば、深く理解することができます。
次に、自分の知っている情報とは、経験値のこと。
様々なことをリアルに体験することが、重要です。
前述したように、人は、新しい情報と自分の知っている情報を結びつけて理解していきます。
つまり、経験値豊富な自分の専門分野で、新しい情報を手に入れたならば、より深く理解できるはずですね。
何かを理解するには、経験値と素直な心で「なんで?」と疑問を持つことです。
その上で、今度はその「理解した」ことを誰にどのように伝えるのか。
自分と同等の経験値を持つ、同じ専門分野の仲間に物事を伝えるのは、自分と近しい理解度を得られます。
しかしながら、伝えたい相手の多くは、仲間ではない。
お客さまによく、聞かれます。
君の専門はなんなの?って。
ファッション関係、繊維関係の会社にいたから、比較的・・経験値があるかもしれません。
でも、そこは重要ではないのです。
なぜなら、あなたの伝えたい相手は、あなたや私と同じ専門分野の人ではないからです。
だから、私が理解できなかったら、おそらく、伝えたい相手も理解できない。
そして私が、あなたと同じ専門分野の人だったら、本当にわからない人(伝えたい相手)の理解度がわからないのです。
私は顧客視点に立ちたい。
だから、私があなたの事業における専門家である必要はないと考えています。
「これくらいのことは、わかるだろう」という視点は、「思い込み」でとても危険だからです。
私は、私が理解したあなたやあなたの事業のことを、あなたの伝えたい相手に、的確に伝えます。
それが私の仕事です。
デザイナーには発想力が重要だと言われます。
確かに大事ではありますが、最重要ではありません。
デザイナーは、いかに深く考えられるか。
深く理解できるかが最重要なのです。
お子さんがいらっしゃる人は、こどもたちの「なんで?」に真剣に向き合ってみてください。
鍛えられますよ。
そして、深く考えることをスピーディにするためには、たくさんの経験値が必要です。
みなさんもいっぱいいろんなことをジャンル問わず経験してください。
「深く考えることをスピーディにする」=直感です。
直感と書くと、思いつきのような勘のような、感覚的な事柄に思いがちですが、直感でうまくいく人というのは、スピーディに物事を深く考え、自分の経験値と組み合わせて、正しい結論を出しているのです。
私は、今38歳ですが、実に濃厚な人生を送ってきており、こどものような好奇心と素直な心で生きてきたので、「理解すること」が得意なんだと思います。
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